3/23(土)京都芸術センター上映報告

3月23日(土)、『映像歳時記 鳥居をくぐり抜けて風』上映会&トークイベントを京都芸術センターにて開催しました。

京都芸術センターは、80年前に建てられた元小学校をリノベーションした素敵空間で、他の作家さんの展示や美味しいご飯の匂いが充満するところで映画が上映できたことは素晴らしい体験になりました。

丁寧な上映準備から、当日の心地よい空間作りをしてくださった京都文化芸術コア・ネットワークの皆様、企画してくださった唐澤太輔さん、杉浦圭祐さん、小田龍哉さんに、あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。

会場にいた方とは共有した体験で、僕にとっては忘れることのできない不思議な体験をしたのでこちらにも記載しておきます。

上映が始まる前から、時折、僕の耳というか頭の中で複数の子供たちの声が聞こえてきました。

前日までの仕事で寝不足だったこともあって、最初はあまり気にしてなかったんですが、上映が始まって会場が暗闇になると、彼らの数はどんどん増えていき、映画中盤で少女が鎮守の杜へ入って行くシーンで馬喰町バンドが奏でる「微生物」が流れ始めた辺りで子供の声が多重奏のように鳴り響き、画面がまるでブラウン菅の砂嵐のようになったかと思うと、突如ブラックアウトしてしまいました。

それと同時に子供たちの声が聴こえなくなったので、僕はBlu-rayのデッキを操作し、途切れた箇所から再生を続けました。

この間、おそらく15秒くらいだったそうですが、普通ならこのような機材トラブルが起こったら冷や汗ものですし、監督として申し訳なさいっぱいの心持ちになるのですが、あの時は不思議と穏やかな気持ちで「大丈夫だよ〜大丈夫だよ〜」と子供たちに心の中で語りかけ続けていました。

上映後のトークの冒頭で、段取りを無視してこれらのことを会場の方へお伝えしました。ぽかん、とはしていましたが、心の広い方々でありがたかったです(もちろん上映トラブルについては謝罪はしました)。

ただ、このようなことが起こる前兆といいますか、あのようなことが起こっても冷静でいられた出来事が上映の2週間前にありました。

2週間前に、本作の劇伴をやっていただいた青葉市子さんとお会いする機会があり、雑談の中で幽霊の話になりました。

僕の奥さんは幽霊関係は一切NGなので、オブラートに包みまくった幽霊話だったんですが、僕が青葉さんに「幽霊を見ちゃったり感じちゃったらどうする?」と聞くと、「なるべく一緒にいられるにはどうすればいいかを考えるかな」と話してくれました。

僕はその答えっぷりは、3.11の前日だったことも相俟ってなんだかとても腑に落ちた気分になったことを覚えています。

あの青葉さんとの時間を過ごしたことで得た心構えがあったことで、あの子供たちを受け入れることができたんじゃないかなと勝手ながら思ってます。一緒に映画を紡ぐ仲間になってくれたような気分にもなりました。

企画者である唐澤太輔さんもFacebookにて、

「トークでは、3.11以後の「つながり」や、意図や枠を越えたところで「立ち現れてくる何か」の重要性などが話題となりました。(途中省略)今回の出会いと上映会&トークは、不思議な「縁」の連続でした。私たちは、このような不思議な「つながり」に「気づく」ということが大事で、それがきっと「やりあて」なのだと思います。」、と投稿されていました。

おっしゃる通りだと思います。

付け加えると、僕らは僕らが生きている世界のことだけを考え過ぎているように感じます。

かつてあった世界の豊かさや逞しさ、これからの世界のユニークさや多様さ、そして、今までずっと根底を結び続けてくれている目には見えないモノへの想像力を大切に生きていきたいなと思います。

見えるもの見えないもの、魂はいつだってバリアフリーです。

長くなりましたが、『映像歳時記 鳥居をくぐり抜けて風』の上映はこれからも続きます。次は、琵琶湖の湖西、高島市針江の生水(しょうず)での上映会を検討中です。

上映会をご検討されている方は是非ご一報下さい。1人だけの上映会、5名未満の上映会でも構いません。

末永く、よき縁が繋がっていきますように。

池田 将/監督

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